EMCとは、Electro Magnetic Compatibilityの頭文字で、電磁両立性、電磁共存性、電磁適合性等と様々な呼ばれ方をしています。つまり、電気・電子機器から発生する電磁波(ノイズ)が周辺機器に対して影響を与えず、また、影響を受けずに動作する耐性のことをいいます。
家庭にある冷蔵庫やオーブンレンジ、エアコンや洗濯機等あらゆる生活架電からは電磁波が出ています。その影響を受けずに動作する電源をEMC電源と呼んでいます。
一般的な家庭用分電盤はオーディオ用に作られていない為、内部抵抗値が高く接点も多いので、そもそも音質面に優れていません。オーディオ機器の電源を生活架電と同じ分電盤から取ると、電気信号にノイズが混入することにより音質が悪化してしまいます。また、オーディオ機器が瞬間的な電流供給不足に陥ります。
そこで、家庭用分電盤の最上流からオーディオ用の分電盤へ分岐させることにより、一般家電や配線でノイズが混入する前のクリーンな電気を取ることができ、その良質な電気をシンプルに下流のオーディオ機器に渡すことで音質の悪化を防ぐことが可能となります。
通常の電源とEMC電源の違いを飲料水に例えると、通常の電源は水道水を直接飲むイメージで、クリーン電源や電源コンディショナーは浄水器のような役割で、水道水をカルキ除去(ノイズカット)しているイメージとなります。一方でEMC電源は水道水を利用せずにミネラル豊富な水源地の清流を直接、しかも何人でも際限なく飲むことが可能になるイメージです。
国産の大型アンプを使用されている方々から、トランスの唸りが気になり音楽に没頭できないとのご相談を度々受けており、EMC電源を入れて1発で解消した事例も多くございます。 そんなお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非自宅試聴にて体感してください。
試聴申込フォームよりお申し込みを頂いた後、担当者(株式会社EMC設計)よりご連絡させて頂き、ご訪問日時を決めさせて頂きます。当日は仮設試聴用の分電盤、仮設電源タップ等をご自宅までお持ちして、オーディオ機器のセッティング等はそのままで、ビフォーアフターの音質変化をご確認頂きます。
※当日は開始前と撤去時の2回、数分間の全停電が必要になります。
家庭用ブレーカーは抵抗値が高いものが多く、安全性・施工性・コスト重視で製造されています。株式会社EMC設計では、安全性を担保した上で抵抗値や部品等オーディオグレードにこだわってオリジナルのブレーカーを製作しており、ピュアオーディオだけでなく、大型ディスプレイやプロジェクター等の映像機器への恩恵も大きく、用途に合わせてブレーカーのチューニングを施しています。
分電盤ケース表面には微弱振動をキャンセルする特殊な塗装を施しています。
また、分電盤内部にはナノカーボンチューブと貴陽石のハイブリッド塗装を施し、分電盤内部の幅広い帯域の電磁波ノイズを熱に変換し、キャンセルします。外部からの飛び込みノイズに関しても、カーボン塗装によりシールドされます。
ブレーカーベースにはデュポン社(フランス)のコーリアン(アクリル系人工大理石)を採用し、さらに振動対策が施されます。内部配線は極太単線をツイスト処理し、各ブレーカーまでダイレクトで給電しています。分電盤は世界に1つしかない専用カスタマイズ設計となります。
ご自宅の環境や、好きな音楽、目指す音等をお打ち合わせしながら、メイン分電盤とオーディオ分電盤間のケーブルをEMC設計オリジナルの3種類から選択します。
また、分電盤からコンセントまでの配線も、オリジナルのVVR単線ツイストケーブルを使用します。
なぜこのケーブルか?という点は、試聴時にご説明いたします。
試聴して音質を確認頂いた後、工事ご希望の場合はその場で配線等の調査をさせて頂き、後日別途お見積もりを提出いたしますので、ご検討頂きたく存じます。最終的にお見積もりが確定しましたら、施工日を決定の上、工事となります。
分電盤の設計だけでなく、オーディオに特化したブレーカーの製作から設置工事までをワンストップで提供させて頂きます。(全てにこだわりを持っておりますので、ブレーカーだけ、分電盤だけ、工事だけというお話は、申し訳ございませんがお断りさせて頂いております。)
また、住宅の電源環境や回路(ブレーカー)数によって、配線や工事の方法が異なりますので、決まった形はありません。ご訪問時に最も効果的な方法をご提案させて頂きます。
賃貸物件でも、壁を傷つけない施工をすることが可能です。専門的なスキルですので、具体的な方法については試聴時にご案内いたします。
オーディオ用のブレーカーは少なく、自分で購入手配すると1個5万~10万程かかることも珍しくありません。さらに自分で電気工事会社を選定して、壁コンセントを購入・・となると1回路ブレーカーを増やすだけで50万円近くかかってしまうケースもあります。
EMC設計は、ご予算を伺った上で最適なプランをご提案することが得意です。実際に20万円以下で施工した実績もあります。
回路数や壁コンセントの仕様、配線の長さによって価格が変わりますので、お気軽にご相談ください。
下記のプランは2024年1月時点での施工費用の目安です。
施工費用、部材単価は、物価変動により事前告知なく変更されることがありますのでご了承ください。
《施工内容》
・1個のEMC漏電ブレーカー を、既存分電盤の直近に設置。
・既存分電盤最上流から、クリーンな電源を供給。
・オーディオ/シアタールーム内の壁面に6口コンセントボックスを1個設置。
・コンセントには、FURUTECH FPX(Cu)オーディオグレードコンセントを選択。
・ノイズカット効果の高いEMC特殊塗装を施したコンセントボックスとコンセントプレートを使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線と、EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線は、EMC設計オリジナル配線を使用。
・EMCブレーカーからコンセントボックスまでの配線長は、10.0mと仮定、すべての配線は、天井内、壁内を隠蔽配線可能であると仮定。
《施工内容》
・2個のEMCブレーカー を内蔵した小型EMC分電盤を、既存分電盤の直近に設置。
・オーディオ/シアタールーム内の壁面に2口コンセントボックスを2個設置。
・コンセントには、FURUTECH FPX(Cu)オーディオグレードコンセントを選択。
・ノイズカット効果の高いEMC特殊塗装を施したコンセントボックスとコンセントプレートを使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線と、EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線は、EMC設計オリジナル配線を使用。
・EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線長は、各10.0m、合計20.0mと仮定、すべての配線は、天井内、壁内を隠蔽配線可能であると仮定。
《施工内容》
・4個のEMCブレーカー (200V×1 + 100V×3)を内蔵したEMC分電盤を、オーディオ/シアタールーム内の壁面に設置。
・オーディオ/シアタールーム内の壁面に、2口コンセントボックス(100V)を3個、1口コンセントボックス(200V)を1個設置。
・コンセントには、FURUTECH FPX(Cu)オーディオグレードコンセント(100V用×3)とEMCオリジナル200Vコンセントを選択。
・ノイズカット効果の高いEMC特殊塗装を施したコンセントボックスとコンセントプレートを使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線と、EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線は、EMC設計オリジナル配線を使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線は10.0mと仮定。
・EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線長は、各10.0m、合計40.0mと仮定。
・すべての配線は、天井内、壁内を隠蔽配線可能であると仮定。
《施工内容》
・8個のEMCブレーカー(100V×7 + 200V×1) を内蔵したEMC分電盤を、オーディオ/シアタールーム内の壁面に設置。
・オーディオ/シアタールーム内の壁面に、2口コンセントボックス(100V)を7個、1口コンセントボックス(200V)を1個設置。
・100Vコンセントには、FURUTECH FPX(Cu)オーディオグレードコンセントを、200VコンセントにはEMC設計オリジナル品を選択。
・ノイズカット効果の高いEMC特殊塗装を施したコンセントボックスとコンセントプレートを使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線と、EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線は、EMC設計オリジナル配線を使用。
・既存分電盤からEMC分電盤までの幹線は10.0mと仮定。
・EMC分電盤からコンセントボックスまでの配線長は、各10.0m、合計80.0mと仮定。
・すべての配線は、天井内、壁内を隠蔽配線可能であると仮定。
ポルノグラフィティやいきものがかりのプロデューサーでありアレンジャー、バンマスの本間昭光様のスタジオや、オーディオ評論家の岩田由記夫様や黛健司様のご自宅でも採用されています。
海外のレコーディングスタジオで録音すると音が良いという話を耳にする機会があり、『空気が乾燥してカラっとしているから』『エンジニアが良いから』など、様々な要因が噂されていますが、それ以上に日本と海外では電源環境による差が大きいと言われております。その差を埋めるべく、EMC設計で工事するレコーディングスタジオが年々増えており、録音クオリティーが各段に上がったというお声も多数出ています。
音楽プロデューサーであり、ミュージシャンである本間昭光様の新スタジオでの施工事例です。スタジオ専用電源の全てをEMC電源が賄っています。
※14回路の特別仕様EMC分電盤(200V×3/100V×11)
オーディオ評論家、レコード演奏家でいらっしゃる黛健司様のオーディオルームでの施工事例です。プロのオーディオ評論家も驚く再生向上となりました。
※8回路50アンペアの特別仕様EMC分電盤
オーディオ評論家であり、音楽評論家の岩田由記夫様のオーディオルームでの施工事例です。
※7回路50アンペアの特別仕様EMC分電盤(特注でアースターミナルも組込み)
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